2020.2.17
中国人訪日観光客の「深度游」が地方創生につながる<前編>
こんにちは。チームビルディングツーリズム事務局の王蘋です。
普段「休みでどっか遊びに行こうかな」と思い、中国のウェイボやREDなどをチェックしたところで、結構「深度游」というキーワードが出てきます。
最近日本のニュースでもよく取り上げられています。では、この中国人の人気の旅行スタイル「深度游」とはなにか、また、そこから地方創生につながる可能性について、本日お話したいと思います。
ご存知かもしれませんが、日本政府観光局(JNTO)のデータ統計によると、2019年のインバウンドにおいて、最も多いは中国人観光客です。来日総人数は959万人で、来日観光者の4人のうち1人は中国人という状況となっています。
中国人の訪日スタイルというと、東京で爆買いし、箱根と富士山に寄って京都に入り、最後は大阪のUSJで遊んで帰る。という「ゴールデンルート」がよく知られています。
しかし、最近中国では「深度游」という旅行スタイルがトレンドになっています。
「深度游」とは、「個別テーマ性のある旅行」と訳され、従来の画一的な観光地を巡ることではなく、個人の趣味嗜好に合う、よりディープに旅を楽しむことを意味します。
今までの旅行との大きな違いは、「その土地での滞在時間」です。
これまでの旅行では、「ゴールデンルート」のような、なるべく短期間で何箇所かの定番の観光スポットを巡ることが多かったですが、「深度游」の場合、ひとつの場所で何日も滞在して、ゆっくりと家族や友人と旅の時間を楽しむことがめずらしくありません。
では、「深度游」なぜ人気になっているでしょうか。
その主な理由を3つ、ご紹介いたします。
理由1 ビザ緩和により個人旅行の増加、首都圏もうすでに観光済み
「今度ゆっくり日本のどこかで休日を過ごしたい!」と東京観光中の中国人の友達から何人もこのような声を聴きました。
初めて来日する中国人観光客は、ほとんど定番の東京、大阪、京都を観光しますが、ビザ緩和のため、訪日旅行を何度も経験している中国人はすでに訪問した東京や大阪以外、新たな魅力や刺激を求めています。
そのため、「小众(人の少なく新鮮な観光地)」な地方旅行を考えている人が増えています。
中国のQ&Aサイトで「オススメの小众の日本地方旅行はありますか」という質問に対して、40万人以上の人に閲覧され、5000人以上にフォローされている。答えの中、岩手県の浄土ヶ浜、福岛县 Aqua Marine水族館などが挙げられた。
さて、今回はここまで。
残り2つの理由はなんでしょう?? <後編>乞うご期待です!
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